2022.06.08 03:58器と匙の講座〜始まりました。6月から「木地制作から仕上げまでを一貫して行う講座」が始まりました。どんな講座になるかまだ探り途中ですが。食べるものと器と匙について考える場になればと思います。器の形状を考え、木を削り、成形していくことと、成形を終えたものに漆を塗って仕上げていきます。難易度はやや高く、月に一度の...
2021.12.04 23:00スプーンの上塗りワークショップ東京編 漆の器を作るいくつかの工程で、上塗りはいつも特別なものになってしまいます。部屋を隅々まで掃除し、道具から器から埃を取り除き、身を洗い。子供も寝静まった時間から静かに始めます。 気軽に口笛でも吹きながら塗ることができるなら、いいのになと思う時もありますが、この緊張を気持ちよく感じ...
2020.03.24 23:59時間の支配ハッとすることがあって、制作するスタンスを変える。変えようと整えている。納期や締め切りに追われ、器を作ってもいい器なんて作れるはずはなかった。ただできるのは、その時間内の中でまとめ上げられただけのもの。 予備校の頃から、時間内に絵を描く、デッサンを仕上げる。課題をこなす訓練をして...
2020.01.14 04:18スプーンの上塗りワークショップと漆の話昨年12月末の福島県三春のin-kyoにおいて、スプーンの上塗りワークショップと漆の話の会を行いました。展示のDMを撮影していただいている、カメラマンの大沼ショージさんに、当日のワークショップ風景を撮っていただいていました。それはそれは、どれもこれもいい写真でした。その中の一部分...
2019.09.09 04:31百聞も百目も教室の研修旅行で、岩手県に行きました。訪問先は、タイマグラ集落の、桶職人の南部桶正さん、たいまぐら便りの安部智穂さん。一戸、浄法寺周辺の、漆掻き職人の猪狩史幸さん。今年も、お仕事のお忙しい中、このような機会に時間を割いていただいただき、ご準備していただいたことに感謝します。タイマ...
2019.08.31 00:48器を作ることについて器を作ることが好きです。最近、器を作ることと、形を作ることは、何か別のことのように感じています。器の木地を作る時に考えることは、何を食べたいか、何を盛り付けたいか。触れた時の感触。触って硬いところや、なんか嫌な感じのするところを無くす。持った時の重さ。なんか重い気がするなどを、ち...
2019.06.27 00:39轆轤鉋轆轤用の刃物を、「カンナ」と呼んでいます。刃物用の鋼材はハイスピードスチール鋼を使っています。既成品が販売されているものではないので、轆轤師は皆、自分で作ります。木を削るためには、まず道具を仕立てる。工芸全般、完成するまでの工程と、触れている時間は長いです。その対峙できる時間が長...