漆継ぎ道具箱



神楽坂一水寮漆研究室では、受講生の方に道具箱をお作りしています。

蓋を作業台として使える、作業盤を兼ねた道具箱です。

ちなみに漆業界では、漆定盤(箱定盤)とよびます。

蓋を定盤として使用するため、積み重ねた作業の軌跡が、

艶となり育っていきます。


 使用する道具が、気持ちよく収まるような大きさにしています。

自宅で作業をするときも、丁度良い大きさを考えました。

 


写真は全ての道具ではありませんが、

配布される道具箱の中身は以下の通りです。

【道具】

① ひのきベラ(合わせ箆)

② 竹箆(コクソ箆)

③ 竹ベラ(練り箆)

④ 竹ベラ(付け箆)

⑤ 蒔絵筆(白鳳堂)

⑥ アクリル筆

⑦ 毛棒

⑧ プラスチック箆

⑨ 筆架

⑩ 絹綿

⑪耐水ペーパー

⑫木賊

⑬漉し紙

⑭磨きセット(モスリン、鳴滝砥の粉、ゴム)


【材料】

⑮ 日本産生漆20g(きうるし)

⑯ 砥の粉(とのこ)

⑰ 木粉(もっぷん)

⑱ 弁柄(赤の顔料)

⑲ 黒弁柄(黒の顔料)

⑳ 白色の顔料

㉑  コクソ綿(麻)小

㉒   麦粉

㉓ 錫粉


宮下智吉 漆の器