photo by:  ©️大沼ショージ

宮下智吉 漆の器


2025年の展示予定

 

2月7日〜20日       京都ババグーリ     お守り展

3月15日~23日   ババグーリ 清澄本店   旅もちの道具展

5月1日〜6日     神楽坂一水寮     個展

12月         松屋銀座        個展

12月        三春  in-kyo                    個展


          

詳細はまた近くなりましたらお知らせいたします。

ババグーリ京都 「お守り」展


2/7(金)~2/20(木) 

11:00~19:00


ババグーリ京都にてお守り展を開催致します。

様々な変化が訪れる日々のなかで、自分の世界を信じ、祈りを込めて向き合える、

お守りを題材としたさまざまな表現。ぜひご覧ください。


参加作家

安部仁美

うまのはなむけ

江波冨士子

神ひとケモノ

コケクルモの木

髙橋涼子

冨沢恭子

松浦秀昭

光藤佐

宮下智吉

米田文


〇皆様に展示をご覧いただけるよう、一部を抽選販売といたします。

〇ご希望の方はババグーリ京都にて2/7(金)~2/9(日)の間にお申し込みください。

〇抽選対象品は会期中展示予定。

ババグーリ京都 11:00~19:00

京都市中京区姉小路通堺町東入ル大阪材木町686・2

Tel 075・254・8327

会期中無休

店休日 2/6(木) 2/21(金)

お知らせ

グラフィックデザイナーの長嶋りかこさんの著書『色と形のずっと手前で』の出版に伴い、

イラストレーターの塩川いづみさんと、

漆工の宮下の3人で、

長野県松本市の栞日さんにて鼎談を開催します。



「色と形のずっと手前で」関連トークイベント -日々のグラデーション-


イラストレーターの塩川いづみさんと、漆工人の宮下智吉さんと、著者の長嶋の3人で長野の栞日さんにて鼎談を開催します。ものづくりや表現の現場で子をもつこと、もたないこと、家族について、ジェンダーバランスについて、異なる他者と共に生きることについてなど、ざっくばらんに対話していくトークイベントを開催します。塩川さんは長野に移住をしてイラストレーターの仕事を続けながら子育てをされておりますが、お子さんもまだ小さいゆえ子育て真っ只中。どのような壁がありどのような違和感がありどのように解消しているのか、お話を伺えればと思っています。宮下さんは殆どの家事育児を彼が担うスタイルで子育てと並行し仕事をされており、昨今地方に移住する作り手が増えているなかで宮下さんのスタイルは珍しく、そのバランスに至った経緯や葛藤や壁や違和感など、お話を伺いたいなと思っています。固定化された役割や仕事の両立のありかたや価値観に揺らぎをもたらす機会になれば嬉しいです。


出演:塩川いづみ、宮下智吉、長嶋りかこ


日付: 2025年1月19日(日)


開始:14:00

終了予定:16:30

定員:30名

ご予約: TEL 0263-50-5967[栞日STORE] 

     MAIL info@sioribi.jp

    ※ 代表者のお名前・人数・ご連絡先をお知らせください。

料金:2,000円(税込)


塩川いづみ[イラストレーター]


長野県小諸市生まれ。小諸市在住。

多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。 広告、書籍、雑誌、プロダクトのイラストレーションを中心に活動するほか、作品の展示発表も行う。作品集に 『PEN, PENCIL, PEOPLE, ANIMALS AND PLANTS 』(玄光社)、『春と修羅」(torch press)がある。



宮下智吉[漆工人]

1979年 長野県岡谷市生まれ、長野県在住。2020年松本市に工房を構える。

写真は©︎Yuriko Takagi


長嶋りかこ[グラフィックデザイナー]

1980年茨城県生まれ、東京都在住。2013年に自身のデザイン事務所 village®︎ を設立。ビジュアルアイデンティティデザイン、サイン計画、ブックデザインなど、視覚言語を基軸としながら活動し、対象のコンセプトや思想の仲介となって視覚情報へと翻訳する。2018年に出産をし、育児とデザインの仕事の両立の困難さから見えてくる社会への眼差しを綴った初の著書『色と形のずっと手前で』を村畑出版より出版。


『色と形のずっと手前で』

グラフィックデザイナーが母になったら、色と形に辿りつかない日々が始まった。妊娠してお腹が大きくなり、のそのそと歩まねばならぬ体に変化していく中で見えてきたのは、ままならない体と足並みの揃わない社会だった。育児が始まると目の前に立ちはだかる仕事と育児の両立という壁。人々の暮らしと地続きであるはずのデザインの仕事と、目の前の家事育児という暮らしの相性の悪さ。子どもの時間と、仕事の時間。子どもを通して見ている世界と、仕事を通して見えている世界。混沌とした曲線の世界と、秩序だった直線の世界。二つの間で立ち往生しながら見えてきたのは、資本主義のレースと止まらぬ環境破壊とジェンダー不平等が一つの輪をなしている景色。そして子どもが手をひいて連れて行ってくれる、土の匂いがする景色。かつて自分も知っていた、あの曲線の景色。

(村畑出版)

福島県の三春 in-kyoさんで、

12月15日まで展示を開催中です。


12月16日は昨年に引き続き、

「漆を知るごはん会」 at TONARIを開催致します。


ご予約満席になりました。ありがとうございました。

12月16日(月)

11:30~13:30頃

参加費 税込¥1500円

定員  8名

ご予約はメール

「chie.inkyo@gmail.com」宛に

*漆を知るごはん会

*お名前

*人数 


お申し込みは1~2名様まででお願いします

*当日ご連絡がつく携帯の電話番号など

以上を記載の上、お申し込み下さい。

2営業内に返信メールをお送りさせて頂きます。

返信メールが届かない場合は、営業時間内にお電話

または留守電にメッセージを頂けると助かります。



12/6(金)~12/15(日)の期間に開催する

宮下さん個展「家族の漆」の番外編の企画です。

漆の器を実際に手に取り、その手触りを感じ、

目で見て、味わう。

そして洗ってから仕舞うまでの扱い方を知る。

素朴な疑問や会話も楽しみながら

このささやかな集いが、

漆の器に親しむ機会となれば幸いです。

お申し込みお待ちしております。

写真はこの夏に訪れた宮下家の食卓の風景。

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この会に向けて。


こんにちは。

『家族の漆』というかたちで

展示をやらせていただいて、

気がつけば10年が経ちました。

長女が生まれて10年。父親として10年。

子供の成長に合わせて器を考えたり、

家族のおかげで漆の器に向き合えた10年でした。

続けてこれたことを、家族に感謝しています。


我が家の食卓は、実験を兼ねて漆の器ばかりですが、

その中にも生活の仲間になれないもの、

器にもなれないもの、弱いもの、

手に取りたいもの、と、色々とでてきます。

使って洗って、使って洗って、をくり返すと

見えてくることがあって、

形だけ見ていてもわからないのが、

器のむずかしさと、おもしろさです。

上手くいくことばかりはありませんが。


16日は『漆を知るごはん会』としましたが、

みなさんが、気張らずに使うことができる

漆の器になれたらうれしいです。

僕のいつものご飯ですが、食べながら、

ごはんの話、家族の話、漆の話などをして、

楽しい会になればと思います。

何を作ろうか今から楽しみです。


宮下智吉


ババグーリ京都の展示期間に合わせて、

店舗向かいのMALDAにて、数量限定のアフタヌーンティーセットをご用意いただいております。

各日、数量限定のためご予約はお店にお問い合わせください。


以下MALDAさんより引用です。

【マルダのアフタヌーンティー】


Café MALDAより、数量限定のアフタヌーンティーセットのお知らせです。

ババグーリ京都さんにて11月16日より開催される宮下智吉展に合わせて、Café MALDAでは宮下さんの漆のうつわを使用したアフタヌーンティーセットをご用意いたします。

Hotel MALDAの朝食で使用する蓋物は、宮下さんの手によるもの。今回は、カフェをご利用のお客様にも一点ものの作品をお使いいただける特別な機会となります。


マルダのアフタヌーンティーセット

11月16(土) / 17(日) / 23(土) / 24(日) の4日間限定

時間:14:00~17:00

各日 6名様限定

料金:お一人様 2,500円(税込)

※ご予約を優先とさせて頂きます。

ご予約はインスタグラムのDM、もしくはお電話075-606-5385にてお願いいたします。

先着順、定員になり次第、受付を終了させて頂きます。


<マルダのアフタヌーンティーセット メニュー>

かぼちゃのヴィーガンタルト

国産栗の渋皮煮

いちじくのコンポート

杏仁プリン

グルテンフリージェラート

紅はるかのスイートポテト

旬の果物

梅昆布茶

お好きなお飲み物ひと品 


カフェメニューで人気のかぼちゃのタルトやグルテンフリーのジェラート、メープルシロップで丁寧に炊き上げた国産栗の渋皮煮など、数種類の秋のデザートをお好きなお飲み物と共にお楽しみ頂けます。

お口直しには、三年番茶と自家製の梅干しでお作りした梅昆布茶をご用意しております。


※卵・乳製品は使用しておりません。

※一部、全粒粉を使用しているためグルテンフリーではございません。

当日の仕入れ状況により、メニューを変更する場合がございます。


電話番号

075-606-5385

(カフェ営業日の11:30~19:00の時間帯にお願いいたします)

皆様のご予約を心よりお待ちしております。


カフェ・マルダ

11:30-19:00

月・火曜休み


ババグーリ京都さんでの展示が11月16日より始まります。

曲ものプレート


木を型に嵌めずに曲げると、それぞれ勝手な癖で曲がってくれる。

それを矯正はせずに、できた癖のまま、木に寄って作ると

その木にも無理がない器になってくれているように思います。



曲物を始めたいと思ったきっかけは、輪島の曲物師に出会ったから。

木が曲がる軽やかさ。轆轤や刳りものではできない、外に広がる造形のおだやかさ。

ヒバのいい香り。軽さ。

作り上げるまでの工程にも感動を覚えた。




職人さんと材料を買いに材木屋さんに行った時の話。

向かう時に『上から取れよ(積んである材料を選ぶなよ)』と言われた。

何のことかよくわからず、あるものの中から良い材料を選ぶに決まっていると思っていたので、目が詰んだもの、節の無いもの、と、良い材料をと積んでいる中から選んだ。


帰りの車の中で『作家や学生さんは、良い材をと材料を選ぶが、

ワシら職人は積んである上から取る。

そうしないと材木屋が悪い材だけを抱え込んでいってしまうことになる。

色々な木があって、それに適した方法で品物を作っていくのが、技術なんだ。』と。

一人で製作しているのではなくて、製材する材料屋さんだったり、色々な人との関係性があって自分の仕事が成り立つと考えている。

その考えにも深く感動をした。


木には少しのフシとか、捻れとか、型通りに作るのが向きにくい癖のあるものもある。

悪い木と決めつけてはいけない。

それの中に愉しみを見つけていくことをして、いい器に作り置き換えることができるか。

それぞれの理由で自由に曲がったものたちを

曲物師匠の言葉も胸に、自問して、時に励まされ、制作をしている。



Babaghuri Table  宮下智吉 展  

   

11月16日(土)〜11月24日(日)

ババグーリ京都

京都市中京区姉小路通堺町東入ル大阪材木町686-2


11:00~19:00


在店:16.17.18.23.24 (各日13:00~17:00)








photo:©️大沼ショージ


Babaghuri Table  宮下智吉 展


11月16日(土)〜11月24日(日)


ババグーリ京都

京都市中京区姉小路通堺町東入ル大阪材木町686-2

11:00~19:00


在店:16.17.18.23.24 (各日13:00~17:00)


maldaの器は、ババグーリの小鉢が収まる深さだったり、客室に運ぶための蓋だったりと、

その場所で使うことを考えて、何度か相談して出来上がった器でした。

おひつのようですが、おひつでもなく。箱でもなく。その器を指す名称がいまだに見つからないのは、

maldaの朝食で使われる器」に合ってくれたからかもしれません。

おいなりさんがぎゅうぎゅうに入ります。


手の大きさがそれぞれ違うように、器もそれぞれがあっていいと考えています。

重さも。薄さも。表情も。大きさも。

それぞれの場所にちょうど良いものがあれば、うれしいのですが。

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ものを作るにあたって

そのものがあることで、使う人の生活や、気持ちが保たれるもの。

安心するもの。ごはんだったら美味しくなるもの。

うれしくさせるもの。でありたいと願っています。

それは、生活必需品とは違う意味の生活に必要なお守りのようなもので、

ものを作る責任として、そこを目指したいのだと思います。

ただいま展示開催中です。



神楽坂の路地裏でお待ちしております。

鯉のぼりを目指してお出かけください。


宮下智吉 漆の器展

5月2日(木)〜7日(火)

11時〜19時(7日は17時まで)

終日在廊

一水寮 悠庵

柿の木荘 つくも庵

東京都新宿区横寺町31


慣れ親しんだ神楽坂。

アユミギャラリーではなく、

神楽坂一水寮 悠庵

向かいの

柿の木荘 つくも庵


5月の展示に向けて準備中

山の桜はまだ咲いていないけれど、季節を先取りこいのぼり


宮下智吉 漆の器 展 

 5月2日〜7日 一水寮 悠庵 (東京 神楽坂) 

 11時〜19時まで(7日は17時まで)


山の壇香梅がようやく咲いた。

甘くふうわりとした山の春の香り

昨年の夏至での展示に引き続き、

写真家の高木由利子さんの展示  
カオスコスモス ー桜ー
表参道GYRE GALLERY 

の額装をお手伝いさせていただきました。

2024年3月1日〜4月29日まで


額は写真を入れるための器と捉える

偶然と必然のバランス

違和感に気づいて質感を直す行為を繰り返す

違和感がない質にするためのエッジの造り込み


そもそも写真が存在感も大きく、何もしなくてもかっこうがよいので、

美味しい旬の野菜と同じように、故意に色々しないようにする。

漆で覆うことでさらに愛おしいものになるように。


高木さんとの共通点は、

誕生日が同じなのと、制作時に地下足袋を履くこと。

目線を気にして探って制作するよりも、

同じ目線だと信じて制作していくのが、いい方向に向かうと思っている。


たまには器の制作と違ったことをさせていただくと、

器制作にもまた精が入る。

暖かくなってきたことだし、5月の展示に向けていつもの漆の器に本腰入れる。

制作しながら考えることはいつもたくさんあるけれど、

これから自分がやれることは、

例えるならば、お守りを作るような姿勢で制作していきたい。


器としての使いやすさとか、

必要だとか、便利さ、耐久性といったものは、マナーとしてある程度は大事にして、

そういったことでは測れないこと。

気持ちを上げたり、安心できたり、

ごはんが美味しく食べられたり、

美味しく作ろうと思ったり、ご飯食べなきゃって思ったり、

どこかで、人と家族や、場所を守ってくれるような

ものを残していければと思っている。


世のお母さんが、家族に作るいつものご飯も、

持たせるお弁当も、元気で行ってらっしゃいという

お守りと同じようなものだと思う。


お守りを作ろうとしたら、作る前にたくさん整えないと。

効率の良さも、急いで慌てて作ることも、

身体の無理も、意地も、見栄も、顰めっ面もいらない気がする。

お守りを作るような姿勢というのは、

量産も興味が向かない、制作に入るための助走がいつも長い、

僕には向いている考えなのかもしれない。


少なくとも自分の家族とチームには、

日々制作していること、

器を残していくことが、安心というお守りになってくれるように。

努めていきたいと思う。


家族は僕を残してインフルエンザ連休

みんながんばれ