宮下智吉 漆の器


2024年の展示予定


5月 神楽坂一水寮

11月 京都

12月 三春

12月 青山

詳細はまた近くなりましたらお知らせいたします。

お知らせ

制作しながら考えることはいつもたくさんあるけれど、

これから自分がやれることは、

例えるならば、お守りを作るような姿勢で制作していきたい。


器としての使いやすさとか、

必要だとか、便利さ、耐久性といったものは、マナーとしてある程度は大事にして、

そういったことでは測れないこと。

気持ちを上げたり、安心できたり、

ごはんが美味しく食べられたり、

美味しく作ろうと思ったり、ご飯食べなきゃって思ったり、

どこかで、人と家族や、場所を守ってくれるような

ものを残していければと思っている。


世のお母さんが、家族に作るいつものご飯も、

持たせるお弁当も、元気で行ってらっしゃいという

お守りと同じようなものだと思う。


お守りを作ろうとしたら、作る前にたくさん整えないと。

効率の良さも、急いで慌てて作ることも、

身体の無理も、意地も、見栄も、顰めっ面もいらない気がする。

お守りを作るような姿勢というのは、

量産も興味が向かない、制作に入るための助走がいつも長い、

僕には向いている考えなのかもしれない。


少なくとも自分の家族とチームには、

日々制作していること、

器を残していくことが、安心というお守りになってくれるように。

努めていきたいと思う。


家族は僕を残してインフルエンザ連休

みんながんばれ

夏至で行われている「写額漆」のファーストライブ。

おでかけいただいた皆様、ありがとうございました。

25日で最終日を向かえます。

残り3日は、バンドメンバー日替わりで在廊しますので、どうぞお待ちしております。


夏至


23日13:00〜 高木

24日 宮下

25日 モリヤ



最後の仕上げは、箱書き代わりの木版画。

漆屋をすこし忘れて、彫師、刷り師になりにけり。

木版画って結構好き。

ご縁があって、いつもの器とは違った制作をさせていただいた。


「額装」とはいえ器であることは同じだと解釈している。

額は写真を収めるための器。

具体的に中に収めるものがあって、包み込む器を考える。

平面の写真を「もの」とするにはどうするか。


写真から得たインスピレーションから制作に入る。

途中で何度か高木さんに確認していただき、

額装の専門的な細部の見え方のところをモリヤさんに頼る。

制作の途中段階を幾度もsessionすることで、新たな発見や方向が変わっていく。

Jam sessionのようで、流れるように細部が作り上げられる。


バンド活動の様なので、パパラギバンドと名付け活動した。

ボーカル高木さんをのせるためのリズムを刻む。

スタジオの質感・光沢・エッジ・素材。

目指していたのは高木さんの家の庭つくりを参考にした。

老木の桜の木を中心に、石と黒土の枯山水。

手を加えているのに自然と調和して、行くたびに変化する。


自然物に一つ手を加えたら、もう不自然なものになってしまう。

高木さんの庭づくりのように、不自然に見えないような額を作れないだろうか。


自分の中では、写真が『自然』

「額」は、その自然を生き生きとさせ、愛おしいものへと変えていくための庭づくりと捉え

手を加える。

地塗り、研ぎを重ねながら、エッジ、質感、光沢、色、厚み、

不自然になる作業を加えながら、違和感を感じるところを直していく。

写真という「自然」に対して、自分はどれだけ違和感に気づくことができ、

それを直していくことができるかなと。

写真を生き生きと、愛おしいものにできるかなと。


高木さんは既成概念に捉われず、美しいもの、好きなものに正直に反応する。

既成概念がない、うつくしいものへ向かうための感覚。

自分は漆工ができる人だったら誰でも知っていて、誰でもできる工程の一部を

切り取って、そこに当てはめる。

「食器の使用に耐える」という制約がないところで制作をする。

メンバーがフォローしてくれるからこそできた自由演技。

とても勉強させていただき、楽しい時間を過ごした。

パパラギバンドのFirst LIVE

夏至(長野市)で、どうぞお楽しみください。

9月25日まで開催中です。