試験的漆教室1日目

試験的漆教室

今回は轆轤加工でできる器の形のデザインから考え、ふき漆と漆塗りで仕上げます。

ありものの形を塗るよりも、自分の欲しい形を作って仕上げることができたらはるかに楽しいのではないか?という思い付きからの試験です。

皆さんのデザインは、宮下が形に起こそうと思います。

参加者一人一人のイメージを汲めるか?というのも試験です。


さあ、まずは器の形を考えることから。

いきなりデザインをするって難しい感じがしてしまうので、

いろいろな器を参考に、広さ、高さ、厚み、重みなどを比べ、

自分の好みの器談議から始まりました。

普段使われているお椀の形ってほとんど大きく変わりがないのですが、(直径120前後)

わずかな大きさの違いでも受け取る印象は違って、

また人によって受ける大きさも違って、想像以上に面白い談議です。


〇何を食べたいか

〇どこのシーンで使いたいか

〇誰が使うものか

〇仕上げはどうしたいか

〇お椀をどう持つか

などなど

盛るもの、盛り方から想像できる重さや、仕上げる質感を考えて使う木地も選びます。


一般に、デザイナーさんから木地職人さんに木地を依頼するときは、

図面を基にサンプルを作り、微調整しながら形を起こしていきます。


漠然なイメージを図面に起こして、それをイメージ通りの形にすることは難しいことでもありますが、ラフなイメージ画と、大まかな寸法、詳細などをまとめて一日目は終了にまりました。

ラフ画と、談議の中からどれだけ想像できるのでしょうか?

それも試験的で楽しみです。


イメージ画がどんな木地にになるか、次回をお待ちください。

イメージ画を持ち帰り、木地制作に移ります。→続く