家族の漆の夏合宿

12月に三春のin-kyoで行う展示、『家族の漆』のDM撮影を今年も行った。


松本に引っ越してからは、店主のちえさん、カメラマンのショージさんが、

毎年合宿のように我が山の家に泊まり、

寮母はごはんを作り、みんなで食べて呑んで、山を散歩して、温泉行って、

今の自分の考えを伝え、お互いを確認し合う。

家族の漆のメンバー合宿

撮影といってもそのために作り込む景色ではなくて、いつもの風景のような、時間を切り抜いてくれる。

生活の中に漆の器が使われている、我が家のいつもの風景。

ふと、ちえさんが数えてみたら、『家族の漆』の題で展示を始めてから、

今年で10回目を迎えるそうで、みんなびっくり。

確かに長女が生まれてから始まったので、それから10年。

自分が家族とは?を考えるようになってから、10年経ったんだなあ。


何年経ってもなかなか父親は成長はできていない。

何年続けようという目標はあるわけはない。

いつまでも続けたいとも思うけれども、そんな事はないから。

毎年毎年、いつもこれで最後なのだろうと、ワクワクと気を入れて向かっている。

「家族の漆」に限ったことでもなくて、

それはもう全てにおいてそう捉えている。

気をいれて空回りしていることも多いけれど。


それでも続けられているのは、皆さんに支えられているからであって

器を作り続けることができるのは、感謝しかない。

ほんとうに感謝しかない。

どうもありがとうございます。


年月を重ねて、家族は増えて、家族ととらえる人も増えて。

ちえさんショージさんモコさん。この『家族の漆』を創るメンバーも、

僕にとっては大事な家族と同じになっている。

毎日食卓で使ってくれているお客さんも、家族のようなものだ。

支えてくれている家族に向けて、

なんだか安心する器が創れたらと

今日も作っている。