Talk Eventのお知らせ 1/19 栞日にて
グラフィックデザイナーの長嶋りかこさんの著書『色と形のずっと手前で』の出版に伴い、
イラストレーターの塩川いづみさんと、
漆工の宮下の3人で、
長野県松本市の栞日さんにて鼎談を開催します。
「色と形のずっと手前で」関連トークイベント -日々のグラデーション-
イラストレーターの塩川いづみさんと、漆工人の宮下智吉さんと、著者の長嶋の3人で長野の栞日さんにて鼎談を開催します。ものづくりや表現の現場で子をもつこと、もたないこと、家族について、ジェンダーバランスについて、異なる他者と共に生きることについてなど、ざっくばらんに対話していくトークイベントを開催します。塩川さんは長野に移住をしてイラストレーターの仕事を続けながら子育てをされておりますが、お子さんもまだ小さいゆえ子育て真っ只中。どのような壁がありどのような違和感がありどのように解消しているのか、お話を伺えればと思っています。宮下さんは殆どの家事育児を彼が担うスタイルで子育てと並行し仕事をされており、昨今地方に移住する作り手が増えているなかで宮下さんのスタイルは珍しく、そのバランスに至った経緯や葛藤や壁や違和感など、お話を伺いたいなと思っています。固定化された役割や仕事の両立のありかたや価値観に揺らぎをもたらす機会になれば嬉しいです。
出演:塩川いづみ、宮下智吉、長嶋りかこ
日付: 2025年1月19日(日)
開始:14:00
終了予定:16:30
定員:30名
ご予約: TEL 0263-50-5967[栞日STORE]
MAIL info@sioribi.jp
※ 代表者のお名前・人数・ご連絡先をお知らせください。
料金:2,000円(税込)
塩川いづみ[イラストレーター]
長野県小諸市生まれ。小諸市在住。
多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。 広告、書籍、雑誌、プロダクトのイラストレーションを中心に活動するほか、作品の展示発表も行う。作品集に 『PEN, PENCIL, PEOPLE, ANIMALS AND PLANTS 』(玄光社)、『春と修羅」(torch press)がある。
宮下智吉[漆工人]
1979年 長野県岡谷市生まれ、長野県在住。2020年松本市に工房を構える。
写真は©︎Yuriko Takagi
長嶋りかこ[グラフィックデザイナー]
1980年茨城県生まれ、東京都在住。2013年に自身のデザイン事務所 village®︎ を設立。ビジュアルアイデンティティデザイン、サイン計画、ブックデザインなど、視覚言語を基軸としながら活動し、対象のコンセプトや思想の仲介となって視覚情報へと翻訳する。2018年に出産をし、育児とデザインの仕事の両立の困難さから見えてくる社会への眼差しを綴った初の著書『色と形のずっと手前で』を村畑出版より出版。
『色と形のずっと手前で』
グラフィックデザイナーが母になったら、色と形に辿りつかない日々が始まった。妊娠してお腹が大きくなり、のそのそと歩まねばならぬ体に変化していく中で見えてきたのは、ままならない体と足並みの揃わない社会だった。育児が始まると目の前に立ちはだかる仕事と育児の両立という壁。人々の暮らしと地続きであるはずのデザインの仕事と、目の前の家事育児という暮らしの相性の悪さ。子どもの時間と、仕事の時間。子どもを通して見ている世界と、仕事を通して見えている世界。混沌とした曲線の世界と、秩序だった直線の世界。二つの間で立ち往生しながら見えてきたのは、資本主義のレースと止まらぬ環境破壊とジェンダー不平等が一つの輪をなしている景色。そして子どもが手をひいて連れて行ってくれる、土の匂いがする景色。かつて自分も知っていた、あの曲線の景色。
(村畑出版)
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