手の延長

道具は手の延長になるように、指先の延長になるように仕立てる。

と、師に習いました。


触れたときに違和感を覚えない、いやな感じがしない、

身体に無理がない、そんな手になじむ道具に仕立てるのが理想です。

その道具を使い器を作る。


器も道具です。ご飯を食べるための道具。

飾って、見て、空間を保つための道具。楽しくするための道具。

必ずしも、自分にちょうど良いものが

誰かにとっても同じように調度良いということはありませんが、

誰かにとっても調度良いものになれるように、

手の延長になれるように、

少しでも近づけたい。

いい道具を作ろう。


師から届いた道具。

梱包も、仕立ても美しく、しばらくは飾って時々眺めている。