試験的漆教室 その1
一水寮漆教室は、今年も懲りずに試験的漆教室を行なっています。
さて今年の内容は。
「自分で考えた挽物(轆轤成形した形)の器を拭き漆、もしくは塗りで仕上げる」です。
みなさんがデザインした器は宮下が木地師となって、木地を準備する。といった、
例年通り、無謀な試みですが、ありものも形を使って工程だけ伝えるのは、
自分がやらなくていいかな?と思うので、自分で自分の首を絞めながら進めます。
試験的漆教室の核となるテーマが、「伝えていて楽しいと思えることを優先して伝える。」
なので、その先に完成のイメージが見えない方がむしろいいのです。
受講生は、まず器の形(ラフデザイン)を考えます。
食べたいもの。その人に合った手の大きさに対しての大きさ。重さ。木地の種類。
仕上げの様式。木地の仕上げ方法。高台の高さ。縁の厚み。丸さ、柔らかさ。雰囲気。
などなど、いろいろな器と比べて考えてみます。
寸法だけでは伝えられないことが器の形に宿る気がするんですよね。
ということで、徐々に進めます。
続く。。。
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