いちごシフォンケーキ

先日はくっしーの誕生日だったので初めてケーキを焼いてみる。

 お菓子作りのレシピを見ながら、

ドーナッツやクッキーを子どもと一緒に作ることはあるけど、

本当にお菓子作りのレシピはよくできているなあと感心する。

 お菓子作りは化学実験のようで、

勝手にアレンジを加えて砂糖を少なくすると膨らまないし、

泡だて方が足りなくても、足りない材料を違うもので埋め合わせても、

混ぜ方を間違えても、何か失敗することがある。

万人ができるようなレシピを考えられるのに感心する。


 お菓子作りは、ご飯を作ることと違う。

その時の気分で塩分を調節したり、冷蔵庫のありもので足りないものを埋め合わせたり、

ご飯にはそういった自由さを感じる。

経験値で変わることのかもしれないけれども。


 漆工の工程(調合)も、どちらかといえばご飯を作る方だと解釈している。

 気候や漆の状況によって分量を調節したりするが、レシピに起こしにくいことも多い。

(冷蔵庫のありもの=自分の技量、想像力)を用いてどれだけ美味しいものを作ることができるか?

を鍛錬しているのだと思う。

だから、自分は何を美味しいと感じられるのか。が大事なのだと思う。





宮下智吉 漆の器