新たな場所で、一歩づつ踏み締めるように制作をしている。

気候、日差し、明るさ、風通し。

この土地の一度の春と夏しか知らない新参者なので、

季節の移り変わりのわずかな変化も新鮮に感じる。


日中は明かりをつけずに過ごし、自然光の中で物の定位置を探っている。

風通しと、掃除のしやすさと、動きやすさ、自分が場に馴染むように探っている。

時間はかかりそうだけれど、手を入れるほど良くなるから、

大事なのはどこにいっても片付け、片付け。











宮下智吉 漆の器