あたためる

5月に予定していた展示が緊急事態宣言期間中のために中止になったけれど、

いい機会と時間をいただいてとてもよかったと思っている。


展示が目標だと、ものは勢いで制作しがちになり、

完成してから、自分の手を離れるまでの時間が早すぎて、

作ったものを冷静に見れる時間が短い。

中止になったおかげで、器から距離を置いて観察する時間が持てる。


AYUMI GALLERYでの展示振替も今年度は予定せず、来年度にできたらと思っている。

器は鮮度が命ではないから、時間をおいても傷まないし。

時間をおいても『いい器だなあ』と思える器が、

ずっと使いたいいい器だと思うので、それがどのくらいあるかを観察していきたい。

またとない機会だから、作ったものは全て来年まであたためておこう。

いい器が作りたいという夢があるから、器を作り続けている。