高木由利子さんの額装の話

昨年の夏至での展示に引き続き、

写真家の高木由利子さんの展示  
カオスコスモス ー桜ー
表参道GYRE GALLERY 

の額装をお手伝いさせていただきました。

2024年3月1日〜4月29日まで


額は写真を入れるための器と捉える

偶然と必然のバランス

違和感に気づいて質感を直す行為を繰り返す

違和感がない質にするためのエッジの造り込み


そもそも写真が存在感も大きく、何もしなくてもかっこうがよいので、

美味しい旬の野菜と同じように、故意に色々しないようにする。

漆で覆うことでさらに愛おしいものになるように。


高木さんとの共通点は、

誕生日が同じなのと、制作時に地下足袋を履くこと。

目線を気にして探って制作するよりも、

同じ目線だと信じて制作していくのが、いい方向に向かうと思っている。


たまには器の制作と違ったことをさせていただくと、

器制作にもまた精が入る。

暖かくなってきたことだし、5月の展示に向けていつもの漆の器に本腰入れる。